[宣戦布告]

(犬塚村長の通夜)

信乃は父親の死を悲しみながらも、気丈に振舞う。
しかし、村のこれからの事を不安に思う信乃は仁太郎に精神的に寄りかかる。
仁太郎は、そんな信乃を優しく励ますが、自分の事を弁護士と信じきっている様子に心苦しくなり、村を抜け出そうとする。
それを見た忠志は説明会で村人を説得する所までは頑張って欲しいと引き止める。
二人が通夜の席に戻ると、信乃の妹夫婦がやってきて店を処分して財産を分割するよう、せまっていた。
東京に住んでいるため仁太郎をテレビ等で見かけた事があるのか、仁太郎にテレビ等にでたことがないかなど、しつこく聞くが、仁太郎は適当にはぐらかす。
また、仁太郎は村の実力者たちに呼ばれて裁判費用を聞かれるが何も分からない仁太郎は自分への報酬や裁判長への賄賂と間違えて、これまたとんちかんな返事をする。
そうこうするうちに、東京から友人の放送作家が到着し、事情を話して説明会用の原稿を作って貰うことにした。
フナムシ開発の社長網干と一緒に弔問に訪れる。
位牌の前で村人達とトラブルがおこり、信乃は二人を帰らせる。
その後仁太郎は信乃に説明会で裁判をしても無理と言うことを話す
仁太郎なら何とかしてくれると信じている信乃はだるま池へ仁太郎を連れていき、池の濁った水を見せて、フナムシ開発が来る前はここで泳げたことをはなす。
話を聞いた仁太郎は、裁判を起こす気になるがそこへ忠志がやってきて仁太郎が今やらなければならないことは何かを強く諭す。
裁判を諦める事、裁判をする、の二種類の原稿を持っていた仁太郎は壇上に上がり、99%負けると分かっていても1%に賭けたい、と真っ直ぐに信じている信乃の視線を受けた仁太郎は言葉を失う。
しどろもどろに演説を始めるが、熱が段々入ってきた仁太郎は「皆で原告団を結成して、法廷にフナムシを引きずり出そう!裁判に持ち込めば、きっと勝つ!」と宣言してしまった。
ふと我に返った仁太郎は忠志の憔悴しきった顔をみてしまった!という顔をするが、後の祭り。
会場に集まった村人から大喝采を浴びた仁太郎はまたしても上機嫌。
忠司は疲れきった顔でその大喝采を受けるのであった。


合い言葉は勇気のとびら