[奇跡を呼ぶ男 ]

のどかな富増村の田園風景。(忠志[慎吾]のナレーショ ン)
忠志はミュージシャンを目指して上京したが、上手くいかず富増村へ戻ってきた。
物語は忠志が帰郷して、2年後から始まっている。
忠志は、村役場で働いていて、。通勤は自転車。仕事は、机に向かってることはなく、
今のところ、使いパシリばかり。

村は今、フナムシ開発による産業廃棄物不法投棄の問題で揺れており、
村人が反対運動を起こしている真っ最中。

ある朝、忠志が出勤すると、業者側から廃棄物を積んだトラックが通る道に
村民が即席のバリケードを作り、通れないとの苦情が入ったので、早速、
忠志は村民の説得に走らされる。
村長のメッセージを伝えても村民は動かず、業者側の強硬突破でショベルが潰れることを
心配した忠志は何とかどけようとするが、操作が分からずトラックに立ち向かって
進んでいく形になり調停役失敗。

役場に戻ると今度は、役場に押し寄せた反対派の村民を帰らせるように、と村長に命令 される。
しぶしぶ外に出るものの、代表に反対派の署名ノートをみせられ、村長との面談を要求される。
そこに母の名前があることを知らされ強く跳ね返せなかった忠志は中に入れてしまう。
村長も剣幕に押されつい署名してしまう。
忠志はややこしいことに関わりたくなかったので逃げようとするが、これまたつかまり、署名してしまう。
さらに、村長に無理やり頼まれて今度は署名ノートをフナムシ開発に届けることになる。
フナムシ開発に到着すると、処理場の煙突からでてる黒い煙りがみえ、少し眺める。
社長と弁護士の網干に会う。
反対派の意向とノートを見せると、不法投棄をしているとの証拠を反対に見せろと言い返されるが、
ノートは受けとってもらえた。その代わりにまたややこしいことを頼まれる。
ダルマ池の側に住むギスケが廃棄物運搬用のダンプの走行を邪魔しているので
邪魔しないようにして欲しいとのこと。

お昼ご飯(焼きそばパン)を食べに、信乃の店による。
にこちゃんマートの出店で客が減ったことを嘆くのを「また戻るよ。」と慰める。
信乃会いたさにお昼ご飯を食べに、毎日忠志が寄っていると知ってか、知らずか、
信乃に「うちは忠志に養ってもらっているようだ」といわれ喜ぶ。

ギスケの家に行き話を聞く。
関心がなかったが昔の遊び場が排気物で一杯なのを見せられさっき見た黒煙を思い出し少し考える、家に帰ると、母親が咳き込んでいるのを見て
不安を感じるようになる。
ごみ処理場の説明会(フナムシ開発主催)があり休みの日にカメラマンを頼まれる。
村長は反論するが強く押さえ込まれる。網干弁護士から、処理場の件は県が許可してお り、正当性を主張されて誰も何も言い返せなかった。村民は思い余って火を付けようと
するが裁判をおこして、がんばろうと村長が止めに入る。
網干弁護士に対抗できる弁護士を東京に村長と忠志がいくことになる。

忠志は信乃をデートに誘うが断られる。

東京で何人もの弁護士にあたるが勝ち目がない、と断られる。
村長はついに過労で倒れ、病院に運ばれてしまうてしまう。
病室で、ごみ処理場はアミューズメントパーク建設、 ごみは肥料に換わる、とフナムシ開発に騙された事を話す。
忠志は東京に住んでいた時の馴染みの居酒屋にでかけて、鳩山弁護士に出会い意気投合する。
一旦、弁護を引き受けてくれたが、網干弁護士の力工作で断られてしまう。
落ち込んだ忠志は信乃に電話するが鳩山弁護士に断られたことを知らない村民が皆、喜んでいると聞いて、何も言えない。
ホテルに戻ってつけたテレビに裁判所で熱弁を振るう暁仁太郎の姿が(実はドラマ?)。
暁の熱弁を聞き真剣に聞き入る忠志の顔に光が差し込み、目にはあかつきの姿が。


合い言葉は勇気のとびら